崑崙

読みこんそん
品詞名詞
カテゴリ
意味

(1)ベトナムの南端カマウ(Ca Mau)岬の東方海上約2百キロメートルにある小島群。

(2)古代、西方にあると考えられた霊山。 黄河(Huang He)の源をなし、玉(ギョク)を産し、不死の仙女(センジョ)西王母(Xiwangmu)(セイオウボ)の住む理想郷。 仙人のあこがれの聖地で、天帝の下都、虎身九尾で人面虎爪の神陸吾(Shen Liuwu)が主宰するという。 戦国時代以降は神仙説と結合し、九階層からなる高さ一万一千里にある楽土で、登れば不死となるとされた。 「こんろんざん(崑崙山,昆侖山)」,「崑山(Kun-shan)(コンザン)」,「崑丘(Kunqiu)(コンキュウ)」とも呼ぶ。

(3)中国、漢代以後南洋(ベトナム南部・インドネシア方面)から渡来した黒人の称。唐代以後は東南アジア人の総称。 「崑崙奴(Kunlunnu)(コンロンド)」とも呼ぶ。

(4)中国、三国時代以後、アンナン・カンボジア・マライ半島など、南海地方の呼称。

(5)中国、春秋・戦国時代に内陸山岳部の大湖青海(ココノール)付近の山。また、そこに住む民族。

(6)中国の元・明時代、インドシナ半島の南沖合にある航海の目標とされた島の名。

(7)崑崙山脈の略。

総画数
 22画
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